2007年10月14日日曜日

芸術大学の受験

芸術大学の二次試験である実技と面接の試験がいよいよ当日を迎えた。日本舞踊と和太鼓、三味線と狂言という様に伝承される日本の伝統芸能から2演目を発表するという試験内容で、その試験内容を入手した時期も遅く、三線をお稽古して発表するには余りに日がなかったので、得意の踊りで挑戦しようと受験生と相談して決めた。 


 伊是名流二代目家元は離島巡行で琉球舞踊を披露する傍ら、日本舞踊、民族舞踊の師匠たちとの交流もあり物々交換的にお互いの舞踊を交換した。初代西崎緑さんが琉球舞踊を習得する為父を訪ねて来た時に置いていったという黒田節は、普段舞台で踊る事はないが、4人の講師の間で踊り繋いでいる。私も二代目の人脈のお陰で、日本舞踊を学ぶ機会にも恵まれ、創作にもその恩恵が深いのであるが、今回黒田節を試験の演目に決めて指導する事にした。

 琉球舞踊と日本舞踊とでは踊り方にかなり違いがあり、足の割り方やお扇子のかなめ返しで苦労したものの、若さと創作舞踊で多少なりとも日本舞踊に触れた経験が生かされたのか柔軟にこなす事ができた。発表する演目は琉球古典女踊り「かしかき」と民族舞踊の「黒田節」。試験前日の昨日、「かしかき」は同じ部屋に居合わせた琉球古典音楽三線の師匠が「鳥肌が立つほど胸にジーンときた」とコメントする程いい仕上がりで、黒田節も指導目標に達していて満足な仕上がりだった。

 幼少の頃から手塩にかけてきた娘たちが、自分の将来を見据えて大学の受験に挑む年頃になった。今は、思う存分演技して欲しいと願うばかりである。当会のホームページはこちら
10:16:35 - toshiko1886 - No comments -

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