2007年11月26日月曜日

名古屋御園座2


名古屋御園座に着いて空気を吸うと、何故だかとっても懐かしい匂いがする。芝の会に何度も出演させて頂き、舞台スタッフとも顔馴染みになっているのも一因であるが、芝の家元の紹介で私が大学生だった2年生の夏休みに、里見浩太郎さんの1ヶ月公演に出た事があり、楽屋や衣装部屋や大道具が立て掛けられた舞台袖そして本番前に最終チェックをしたトイレ前の鏡まで、何から何まで当時のままで懐かしい。 


記憶をたどりながら想い出に浸っていると、芝の家元が楽屋から楽屋着のままでヒョコり現れて袖からお弟子さん達の踊りを心配そうに覗いている姿を発見。劇場の背景がこんなにも似合う人は他にはいない。「最近は足が思う様に動かず踊れないのよ」と言いつつも、口上の間は普段できない正座をして、口上のすぐ後の古典日舞を舞う姿はそういう不安を微塵も感じさせない。踊りの生き神様の様な人である。私の本番前にもひょっこり現れて、衣装をチェックして下さった。体調が悪いといいつつも、2日間の大事業を乗り切る気迫は真似ができない。いつまでも、お元気でご活躍頂きたい。

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名古屋御園座

芝流家元師籍60周年記念公演が25、26日の2日間御園座で開催された。33年前の第一回芝の会に実父である二代目朝親が出演して以来、親子二代にわたる長いお付き合いである。26日は琉球舞踊「瓦屋」を踊り、27日は口上で舞台挨拶をさせて頂きました。
御園座は東京でいう歌舞伎座と同じく格式のある劇場で、名古屋の観劇ファンが集う劇場。この芸どころ名古屋で踊りを指導して60年という長い歴史の間には、山あり谷あり沢山の苦労があった事と察するが、一流の有名な俳優さん達の1ヶ月公演の舞台の振付をしたり、御園座を二日間貸し借りで記念公演を打てる事は、芝の家元の実力を伺いし得るところでしょう。

口上が終わり舞台裏で、第一回芝の会に出演されて、実父の踊りを見たという藤間流本家藤間恵さんという方に呼び止められた。「目のくりくりっとした、小柄で細い方がお父さんでしょ。頭に紫の帯をまいて踊っているのを覚えている」とお話され、27年前も前に踊った父覚えていて下さった感激と、以前父が踊っている写真を芝の家元から見せて貰った事があるが、父の踊っている姿が目に浮かび胸が熱くなった。(帰り
の新幹線の中で

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